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MKSAPクイズ:多発性硬化症の評価(翻訳者:河野圭・浦添総合病院 病院総合内科)

2023年12月26日

49歳の女性が、両側下肢の脱力、倦怠感、手のしびれが3年前から緩徐に悪化しているため受診した。
彼女は、8年前に片側の視神経炎を1度経験したが、グルココルチコイドの投与により改善した。
他に医学的問題はなく、薬も服用していない。

身体診察では、バイタルサインは正常である。
筋力検査では両側下肢筋力4/5と低下が見られる。両下肢全体に3+の腱反射亢進があり、伸展性足底反応(バビンスキー反射)もある。
脳MRIでは、脳室周囲白質に5つの高信号病変を認め、うち2つは造影効果を伴う。
頸椎と胸椎のT2強調MRIでは、造影効果を伴わない多発性の高信号病変を認める。

多発性硬化症の診断が確定している。

この患者の多発性硬化症の状態を最もよく表すのはどれか。

A. 一次性進行型、進行はあるが活動性はない
B. 再発寛解型、活動性あり
C. 再発寛解型、活動性なし
D. 二次性進行型、進行と活動性あり
E. 二次性進行型、進行はあるが活動性はない

正解と解説は以下のリンクからご参照ください

PRC委員  河野圭

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