2021年度ACP日本支部Volunteerism Award受賞者の言葉
2022年8月17日
2021年度ACP日本支部Volunteerism Awardを受賞して
聖マリアンナ医科大学救急医学教授の藤谷茂樹先生から、2021年度ACP日本支部Volunteerism Award受賞の報告を頂きましたのでご報告いたします。
本賞は医療、福祉、教育に関してボランティア活動として多大な社会貢献をされたACP会員の方に授与される賞です。
聖マリアンナ医科大学救急医学 教授
藤谷茂樹
Shigeki Fujitani, MD, PhD, FCCM, FACP
この度は、ACP日本支部で Volunteerism Award に選出頂き、大変光栄に感じております。
私は、米国で総合内科レジデンシー、集中治療フェローシップ、そして、感染症フェローシッププログラムを終了し、2007年に帰国して、ACP日本支部に入会しています。私は内科系・外科系のバックグラウンドを持った救急集中治療医です。
主な活動の一つとして、国内に、米国のような総合内科プログラムを普及させるために、いくつかの総合内科プログラムの立ち上げなどにも関わってきました。昨今は、2020年からのコロナ禍のため、この2年半は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)診療に深く携わってきました。今回の受賞は、2020年のダイアモンドプリンセス号横浜港寄港時から、大学病院でもトップレベルの重症患者320名を含む合計900名近くの患者受け入れを現在までに行ってきたこと、また、当院で、遠隔モニターシステム、柔軟に対応できるゾーニング、オンライン面接、患者家族対応チーム、ベッドサイドでの面会など多くの試みを、メディアや雑誌等で国内に情報発信してきたこと等が評価されたのではないかと思っております。
米国では、総合内科と集中治療の親和性がとても高く、多くの集中治療フェローシッププログラムが、総合内科を基本領域としたサブスペシャルティフェローシップとなっております。国内でも、今後は、ACP日本支部に、集中治療医学として、貢献が少しでもできるように尽力していければと思います。本賞に選出頂き誠にありがとうございました。