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プレナリー
セッション

オスラー医学への回帰と現代臨床医学の再興
―臨床研究と臨床教育からの戦略―

患者のアウトカムを重視したスコットランド医学と科学的実証を重視したドイツ医学を融合し、臨床医学の礎を気づいたウイリアム・オスラー医学。それはベッドサイドでの病歴聴取、身体診察による患者の注意深い観察を基本とし、臨床推論に基づいて有効な検査や集積されたエビデンスを用いて問題点を実証し、患者のマネージメントをおこなう、というものであった。

しかし、ドイツ医学を最初に輸入し、大学医局制度によって発展してきた日本の臨床医学は、ベッドサイドの情報よりも、客観的な指標である検査や画像による科学的実証が重視され、オスラー医学からの遠ざかりが日常臨床だけでなく教育にも研究にもその影を落としている。

オスラー医学へ回帰し、現代医学が再考していくことは可能か? 臨床医学そのものを変革することは困難であるが、臨床教育、臨床研究の側面から臨床医学の変革を試みることは一筋の光であると考える。

ACP日本支部年次総会・講演会2022のプレナリーセッションでは、日本の臨床教育と臨床研究の第一人者さらに将来を担う先生方にご登壇いただき、現代の臨床医学にオスラー医学をどのように回帰させるかを議論し、今後の内科臨床の発展の糸口を探りたい。

ACP日本支部年次総会・講演会2022
会長 濱口 杉大

6月25日(土)15時25分〜17時05分、Main Theater

演者

松村 理司

洛和会ヘルスケアシステム

福原 俊一

京都大学/Johns Hopkins大学

平島 修

名瀬徳洲会病院

香坂 俊

慶應義塾大学

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